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==《白龍の地酒 一貫造りの一年間》==
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5代目・吉田忠智が酒蔵を継いだ時、白龍は、福井県内で一番製造石数の少ない小さな小さな酒蔵だった。
晩秋に完全熟成堆肥を土にすき込み寝かせる。 米品質が大切な事を思い知らされた。『酒造りは、土作りから。』
田植え直後の寒波。台風の強風による倒伏。毎年、自然環境は違い、そのつど、肌で米作りを学んだ。 完全熟成堆肥による土壌改良から3年目の春。周りのどこの田んぼより雪解けが早く、黒々とした土が顔を出した。 トラクターで耕すと、おびただしい数のミミズや虫たちが顔を出し
完全熟成堆肥の有機肥料をやることで地力のついた田では、安定した高品質の山田錦を自社栽培することに成功した。 山田錦栽培の成功は、福井県で初めてで、このときから山田錦栽培の北限が福井になった。
酒造りのもう一つの命である仕込水は、国立公園にも指定されている3000M級の山が連なる白山連邦の雪解け水が、何百年もかかって地中を旅してきた柔らかで清冽な伏流水。敷地内にある井戸から直接汲み上げて酒造りに使用している。
奥越前の風土で育った大野杜氏・長田正明と蔵人。地元だからこそ、米・水・気候を知り尽くしている。 理想の酒質のために厳寒の時期、蔵元・杜氏・蔵人は、24時間体制で麹・もろみの世話を続ける。 秒単位での手洗いでの米洗い、米粒が壊れないように肩に担いで運ぶ蒸し米。昔ながらの手造り醸造を造り手の心意気で、頑なに守り続けている。 『米作りから酒造りまで責任を持つ一貫造り』が、白龍の旨さの証だ。 全工程で生産者の顔の見える安心感、その上で、米の旨みを味わえる贅沢さ。
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