【念】お買い求めいただきありがとうございます

はじめに ~吉田酒造の「念_omoi」~

 日本酒の主原材料は、水と米です。
 良い日本酒を作るためには、良い水と良い酒米が必要です。
 この「あたりまえ」を突き詰めていくことこそが、
 私たちが掲げている「目が届く、手が届く、心が届く」という行動指針であり、
 「永平寺テロワール」の実現につながると考えております。

 私たちはこれまで、30年以上も前から
 この永平寺町の地で山田錦を作り続けてきました。
 そして、「原料米のより多くを自社田と蔵人が営農する契約田で賄うこと」、
 「土壌を改良し、ある程度地域の自然環境に配慮した栽培方法で、
 田んぼ一反あたりの収穫量を安定させること」を進めてまいりました。
 おかげさまで、今では原料米の全てを自社と蔵人の圃場から収穫する
 酒米で賄い、収穫量もそれなりに安定はしてきました。
 しかし、これだけでは「突き詰める」ことにはなりません。
 テロワールとは言えないのです。

 これから何年かかるかはわかりませんが、
 地質学的なアプローチから土壌の根本を知り、
 日照、風の流れを知り、補うべきものは補い、
 敵地適作の品種作付けを行い、
 毎年少しずつでも原料米の品質を上げていくステージに
 今ようやく立とうとしているという状態です。
 原材料と向き合い、対話し、最高の状態に導くために、
 毎年試行錯誤を繰り返しながら一つ一つ知見を積み重ねて質を上げていく。
 飲む人に感銘を与える酒とは、そういう農と醸の魂が
 感じられる味わいなのだろうと私たちは今、考えています。

 それを本気ではじめる。
 「目が届く、手が届く、心が届く」を実践して、土づくりからはじめて、
 飲む人に感動していただける日本酒を造る。
 それが、吉田酒造の「念_omoi」です。
 みなさまにこの「念_omoi」を宣言し、共有させていただくことで、
 私たちは自分で掲げた「念_omoi」に向き合って
 成長の礎にさせていただきます。
 毎年一歩ずつ成長してまいります。

 

「念_omoi」のお酒を取り扱っていただくお酒屋さん

 吉田酒造の「念_omoi」に共感いただき、
 お客様に永平寺テロワール、土壌・田んぼの魅力も含めて
 お酒の楽しみを広めていただける全国4件の心の通ったお酒屋さんと
 「念_omoi」のプロジェクトをスタートさせていただきます。
 この4件のお酒屋さんは実際に、田んぼのオーナーになり
 苗作りから酒造りまでを一貫してお見守りいただき、
 随時情報を共有させていただいております。

 福島県:有限会社 越後屋さま
 福井県:有限会社 カネヒさま
 愛知県:有限会社 下條屋さま
 大阪府:日本酒セラーHARETOKEさま

 「念_omoi」のお酒について、
 白龍について気になることがございましたら
 是非、こちらのお酒屋さんにお問い合わせくださいませ。
  今後、「念_omoi」のお酒お取扱い店のお客様をお誘いし、
 田植えイベントや酒蔵見学などを特別に行えたらと考えております。
 

 

「念_omoi」のお酒について

 先入観なしにお米の旨み、力強さ、滋味深さをお楽しみいただきたいため
 特定名称は名乗っておりません。
 「念_omoi」のお酒を飲んだ時に、お客様の心に
 田を潤す雪どけ水が染み出す音、青々とした稲の上を走る風、
 収穫間近の太陽の香りがする稲を
 思い浮かべていただけますと大変嬉しく思います。
 是非、目を閉じてお楽しみください。
 そこに、永平寺町が広がれば本望でございます。

「念_omoi」とは

 「おもい」と読む漢字は様々ありますが、
 あえて「念」と書いて「おもい」と読む漢字を選びました。
 「おもう」と読む漢字にはそれぞれ次のような意味合いがあります。

  思い・・・心の上の部分「田」は子供の頭を象徴しており、
       物事を頭で考え、「おもう」時に使用します。

  想い・・・対象を見て、ふと「おもう」時に使用します。

  念い・・・絶えず、自分の中にある強い気持ちを表す時に使用します。

 ここで私たちは、強い「おもい」と皆様との強い気持ちの絆を表したかったので
 「念_omoi」とさせていただきました。